福島わらじまつり福島わらじまつり

昭和45年に生まれた福島わらじまつりも今年で50回の節目を迎えます。
暁まいりに由来して始まったわらじまつりのわらじ音頭は、故古関裕而先生作曲による作品。
半世紀を迎えるわらじまつりに福島市ゆかりの音楽家大友良英さんを総合プロデューサーとして迎え、
まつりの伝説や由来による本来の意義などを踏まえて作成したシナリオを基に、
音楽や踊り、衣装を一体的に作り上げた内容で、新しく生まれ変わります。
福島市各地の祭りで使われている「福島音頭」のリズムを取り入れた和太鼓のアンサンブルに編曲し、
勇壮な太鼓隊による生演奏に合わせて新生わらじおどりを踊ります。

スケジュール詳細

平成わらじまつりファイナル

2019/8/2(金)夕方~2019/8/2(金)夕方~

昭和から平成にかけて行われた「わらじまつり」のファイナル。

長さ12mの大わらじパレードが会場内を練り歩き、わらじ音頭に合わせてわらじおどりとダンシングそーだナイトで華やかに踊ります。 わらじを担いでタイムを競うわらじ競走も開催。

修祓式 後日発表
わらじ競走 後日発表
わらじおどり 後日発表
ダンシングそーだナイト 後日発表
引継式 後日発表

新わらじまつり

2019/8/3(土)夕方~2019/8/3(土)夕方~

新たに生まれ変わる福島わらじまつり。

鼓隊による生演奏とともに、新たなわらじおどりをおどります。

新わらじおどり 後日発表
わらじづくり体験教室ウィズもとまち4F/エスパル福島2F (10:00~12:00)
わら担ぎ体験ウィズもとまち前 (10:00~12:00)

わらじ奉納(羽黒神社)

2019/8/4(日)2019/8/4(日)
わらじ奉納(羽黒神社) 後日発表
フェスティバルFUKUSHIMA!納涼盆踊り街なか広場 後日発表

ごあいさつ

福島わらじまつり

2011年の東日本大震災以降、音楽家 大友良英さんは、プロジェクトFUKUSHIMA!の事業活動を通じ、福島の文化を全国に発信し続けてくれました。
それは、我々福島わらじまつり実行委員会が抱く思いと同じものであったのです。
その思いをひとつにし、今回大友さんにわらじ音頭の編曲とわらじおどりを含むまつり全体のリニューアル事業を依頼しました。
そのタイミングが50回の節目、そして期せずして元号が変わる今年でありました。
大きく変わるわらじまつりをぜひご期待ください。

福島わらじまつり実行委員会 実行委員長小河日出男

メッセージ(大友良英)

大友良英YATSUI FESTIVAL! 2018 by Soshi Setani

今年で50回目になる「わらじまつり」が大きく変わります。

400有余年続く冬の神事「暁まいり」を参考に市民の手で新たな夏祭り「わらじまつり」を創出したのが1970年のことでした。以来半世紀にわたりみなさんに親しまれてきた祭りを変革するのは、それなりの覚悟があってのことです。これまでだって充分に楽しい祭りでした。でも、もっともっと楽しい祭りが出来るはずです。そして、ただ楽しいだけじゃなく、胸を張って素晴らしい祭りだぞと言えるような祭りをつくりたい…そう思っての改革です。

その大きなきっかけとなったのは2011年の東日本大震災です。未曾有の大災害を前に、わたしたちは祭りの必要性を切実に感じてきました。同時に、本来地域から出ることのなかった祭りが、外に出て、他の地域の祭りと並ぶ機会も増えてきました。このときに気付いたんです。福島の祭りとして長く「誇り」が持てるような祭りの必要性を。

どんな祭りにだって最初の一歩があったはずです。それが長く受け継がれていくことで「伝統」になっていったり「誇り」を感じるようになっていくものです。今回の改革では、福島各地の民話や祭り、従来の「わらじまつり」の歴史を踏まえつつ、踊りも音楽も衣装も、祭りのあり方そのものも、大きく変えることを目指しています。今年蒔いた種が、みなさんの手で成長し、5年後10年後には大きな花を咲かせ、福島のみならず県外からもたくさんの人が祭りに興味を持ち、見に来たい、参加したいと思うようになってくれれば、そんな夢を見ながら新しい祭りを作っています。

まずは6月1日2日に行われる「絆まつり」での初披露をお楽しみに。そして8月2~4日に行われる「わらじまつり」にぜひ参加ください。8月2日はこれまでやってきた「平成わらじまつり」のファイナル、翌3日は今回のメインイベント「新わらじまつり」、最終日は大わらじの羽黒神社への奉納と、後夜祭でフェスティバルFUKUSHIMA!の盆踊りです。みなさんで新しい「わらじまつり」を作っていきましょう。

大友良英

わらじまつりと大わらじ

大わらじ

古くより歌枕で知られる信夫山は、福島市の中央部に位置し、月山・湯殿山・羽黒山の三山が良く知られています。その信夫三山(信夫山)にある羽黒神社の大わらじ(長さ12m)は日本一と称され、古来より健脚を願って毎年2月の「暁(あかつき)まいり」において奉納されています。
大わらじは、昔羽黒神社に仁王門があり、安置されていた仁王様の大きさにあったわらじを作って、奉納したのがはじまりだといわれています。その後、伊勢参拝などの長旅に出かける人々が健脚、旅の安全などを祈って奉納するようになりました。近年は無病息災・五穀豊穣・家内安全・商売繁盛も願っています。
毎年2月の「暁まいり」は江戸時代から四百有余年にわたり受け継がれた伝統あるお祭りで、大わらじ(現在は片足分)が奉納されます。福島わらじまつりは、その「暁まいり」に由来し、日本一の大わらじの伝統を守り、郷土意識の高揚と東北の短い夏を楽しみ、市民の憩いの場を提供するまつりとして例年8月上旬に実施しております。また、大わらじ(片足分)を奉納することにより、「暁まいり」に奉納された大わらじとあわせて一足(両足分)とすることで、より一層の健脚を祈願する意味も込められております。

わらじまつり物語

今回祭りを改革するにあたり、最初に手をつけたのは、祭りの起源に関わる物語を作ることでした。「わらじまつり」のもとになっている「暁まいり」の起源は、実はよくわかってはいません。ただ、福島には数多くの伝説や民話が残っていて、そこから想像力を巡らせることはできます。そんな伝説や民話をもとに、脚本家の渡辺あやさんに、わらじまつりの始まりの物語を作ってもらいました。起源がわかれば、そこからぶれずに、いかようにも祭りを発展させていくことができます。大わらじの動きも、踊りや音楽、衣装もこの物語をもとに発展させていきます。本ページで、物語が公開されていますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

わらじまつり物語(短縮版)

文・渡辺あや 福島弁監修・森和美 絵・飯野和好

わらじまつり物語
わらじまつり物語イメージ

むかし信夫の里は大きな湖でした。湖はいつも真っ黒な泥水をたたえていましたが、その真ん中にぽこんと突き出た山だけはとても緑美しく、その山を村人たちは信夫山と呼んでいました。

村人たちは、湖を囲む山々のせまい土地に田んぼや畑を作り暮らしていました。
朝に夕に信夫山をながめては、
「いつか登ってみてぇなあ」
と思っていましたが、そうすることはできませんでした。なぜなら湖にはおそろしい大蛇がすんでいたからです。

大蛇は、ふだんは湖の奥底にじっと沈んでいましたが、ときどき大きな頭をもちあげては畑を荒らすので、村人たちはとても困っていました。

ある年のこと、ついに村人たちの田んぼが大蛇に食べ尽くされてしまいました。
村人たちは思わず信夫山に向かって手を合わせました。
「信夫山の神様、おれらこのままでは生きていけねぇ。どうか助けてくなんしょ」
すると、とつぜん激しい雷とともに天狗があらわれて言いました。
「田んぼの藁で大きなわらじをこしらえよ」

わらじまつり物語イメージ

村人たちは田んぼの藁をかきあつめ、大きなわらじを編み始めました。
出来上がった大わらじをみなで持ち上げると、まるで100本の足の生えた大きな百足のようになりました。

その夜、大蛇が湖の底で寝ていると、楽しげな音が聴こえてきました。
「何だべ?」
湖に顔を上げてみると、小舟の上で33人の女たちが楽器を奏でたり踊ったりしています。
「おっほっほ!」
大蛇が喜んで近づこうとしたそのとき、ガブリ!!となにかが鼻先にかぶりついてきました。
「うわああ!」
みると、そこには大きな百足がそびえたっています。

わらじまつり物語イメージ

「なんだお前(め)は!?」
「おらあ百本足の大百足よ。お前(め)のこと退治さ来た」
「うっつぁし!退治されんのはお前(め)の方だべや!」
大蛇は大百足の首元にかぶりつきかえしました。
「やい、まいったか?」
大蛇はさらに強く噛もうとしましたが、口に力がはいりません。しかも、みるみるうちに噛まれた鼻先が大きく腫れあがってきました。
「わああああん!」
大蛇は海の方に一目散に逃げてゆきました。すると湖の泥水も海に向かっていっせいに流れ出しました。

どろりどろり・・・

朝、村人たちは泥水のあとにあらわれた大地の真ん中で目を覚ましました。

わらじまつり物語イメージ

「なんと、おれらは大蛇と戦ったんだでな」
「信夫の神様が助けてくれらったんだ」

村人たちは、大わらじを担いで信夫山の神様にお礼を言いにいくことにしました。
「神様、ほんにありがとうござりやした」
「もらった土地をみんなでだいじにしやすから、どうかいつまでも見守っててくなんしょよ」

その夜、村人たちはあたらしい大地をふみしめながら、お祝いをしました。いつまでもつづく楽しいうたげを、信夫山がやさしく見守っていました。

新わらじ音頭

これまでの「わらじまつり」との最大の違いは大人数の生演奏で、祭り全体が動くことです。古くから福島に伝わる「福島盆踊唄」のリズムを参考に、古関裕而さんが作曲した「わらじ音頭」を編曲しなおし、新たに「わらじ太鼓みだれ打ち」をはじめとした楽曲を加えました。笛や太鼓といった古くから東北地方にある楽器を使っての巨大アンサンブルが今回の「わらじまつり」の大きな特徴になります。打楽器奏者の芳垣安洋さん、和太鼓奏者の鳴物師秀さん、笛の山田路子さんに編曲や演奏指導をお願いし、これまでにない生演奏によるダイナミックな祭りの音楽を目指します。

わらじ音頭

作曲 古関裕而  作詞 茂木宏哉  補詞 丘灯至夫
プロデュース 編曲  大友良英
リズム編曲  芳垣安洋
唄  橋本大輝 會澤あゆみ
太鼓 鳴物  芳垣安洋 鳴物師秀 井上公平 戸塚真吾 遠藤元気 相川瞳
笛  山田路子
法螺貝  佐藤秀徳
わっしょいの掛け声   わらじまつり実行委員会のみなさん、わらじまつり改革チームのみなさん、演奏唄参加のみなさん
録音 ミックス  中村茂樹
2019年3月~4月 ハートビートスタジオ、GRID301スタジオ

おどりと衣装について

わらじの物語に添いつつ、老いも若きも、その人のレベルに応じてだれでも生演奏にあわせて楽しく踊れるおどりを振付家・ダンサーの伊藤千枝子さんにつくってもらいました。「わらのわ」と呼ばれる輪を両手に持ちながら、健脚をイメージさせる下半身の動きに特徴をつけています。基本的な動きをもとに「わらのわ」を効果的に使って、だれでも楽しく参加できる踊りを目指します。さらに衣装はデザイナーの半澤慶樹さんにお願いし、福島の祭りにふさわしい新しい衣装を考案してもらっています。これらをもとに、この先、福島にしかない、世界中の人たちが踊りたくなるような踊りや衣装を目指していければと思います。

運行マップ

会場案内図

国道13号(信夫通り)のアックス前交差点から福信本店前交差点までの区間。
※当日の交通規制については、福島わらじまつり交通規制図でご確認ください。

行事内容の変更または中止となる場合がありますので、事前に公式ホームページをご覧いただくか実行委員会へお問い合わせください。
●福島わらじまつり実行委員会 TEL.024-536-5511 (福島商工会議所内)
●まつり当日のお問い合わせ番号は TEL.0180-99-3932まで

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